夏休みは研修月なのだ

海の日も過ぎるといよいよ夏到来!という感じですが、誕生日が真夏の私は実は日焼けすると真っ赤になって痛くなるので、大変な季節であります。旅行に行く年もありますが、今年はどうやら研修に追われる夏休みになりそうです。

皆さんも耳にしたことがあるかもしれませんが、刑事事件の一部では、第一審は裁判所の裁判官だけではなく、裁判員という一般の国民から選ばれた方々が有罪か無罪かと量刑を裁判官と決める裁判員制度が適用されています。

裁判員裁判になる事件は重い罪刑が定められているため、裁判員の時間と心の負担はあるかとは思いますが、普段自分の生活では見えにくい刑事事件が社会でどうなっているのかを知る機会と私は思っています。

ニュースを騒がせる事件がニュースの通りとは限りません(裁判の前の情報ですから、警察側からの情報発信がネタ元である場合が多いですからね…)。鳴り物入りで逮捕された報道のパンチ力というのは絶大なのでどうしてもそのイメージが付きまといますが、実は報道された内容の一部だけが起訴されて、あとは起訴されない、なんてことも実はあるんですよ。

というわけで、本当はどんなことが起こっているのかなを知ってもらうのはとてもいいことだと思ってます。だからお知らせが来たら、お時間作って参加してくださったらとても嬉しいです。

ということで、私も裁判員裁判の弁護をすることになりそうです。今までの仕事でもわかりやすい説明を心がけていますが、さらにわかりやすさを追求したいです。

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DVには段取り力

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DVという言葉が普及して久しいですが、未だにDV、つまりドメスティックバイオレンスは日本からなくなってはいません。男性でも女性でも被害者はいるし、日本人でも外国人でも被害者も加害者も当然存在します。

DVで一番大切なことは安全です。安全は生命・身体はもちろん、心の安全も含まれます。安全を確保するには事前の段取りが必要です。行政や警察と弁護士とが連携して、被害者やその家族の安全を守ります。

でも、安全を守るために被害者が今までの地域や人間同士のつながりを断ち切らざるを得ない場合があります。とても不安なときにしんどい思いをしてしまうわけです。。。その後に始まる協議や調停自体も精神的にハードなことが続きますので、精神面も気遣いながら一緒に進めていきます。

また、加害者側と言われる相手方との話し合いも大事な仕事です。お子さんがいる場合、相手方の親子関係が消滅するわけではありませんし、お子さんにとって親御さんであることに変わりはありません。ですので、これはまさにケースバイケースで、面会交流に適した事案なのか、慎重に検討する必要があります。お子さんにとっての福祉と言うのはそういう意味なんですね。

必要に応じて面会交流の弁護士立会いも行いますので、一緒に良い方法を考えていきましょう。

私の仕事2

前回に続いて、弁護士の仕事について話をしてみる。前回は建築紛争のお話。今回は法律相談についてのお話。

弁護士の最初の仕事はトラブルになった経緯を知るところから始まる。どこまではお互いの認識が一緒で、どこがずれている、と思われるか。最初は片方、つまり自分のクライアントからの情報を集めることが大半となる。

なので、ここでズレを確認するのは、あくまでも仮定の話であり、実際に相手方の話を聞いてみると仮定の段階ではズレだと思わなかったことがズレていたりすることもある。

そして、同時に経緯を語ってもらう中で、何かそれを裏付ける残骸のような、いわゆる証拠はないかというのを探っていく。クライアントが証拠を持って来てくださる場合も少なくないが、クライアントが思ってもみなかったものが証拠になることもあるし、こちらで収集できる情報もある。

そうしてひとまず仮に組み立てた事実からいうと、どこが法律の問題なのか、どこが事実上争いになっているところかという問題抽出作業がある。この辺がいかにも弁護士の得意なところである。

私は他の弁護士よりは情報収集、特に話を聞くことに時間をかけることが多い。

弁護士が聞きたいこと、つまり法律上の問題を解決するのに聞き取りが必要な事項=クライアントが話したいこととは限らない。むしろ、程度の差こそあれ、2つの範囲はズレている。

なぜかと言えば、クライアントは法律の問題だけを抱えているわけではないことが多いからである。それなりに対立があるからこそ相談があるわけで、気持ちの問題もある。人によっては心身に病を抱えている場合もある。経済状態に苦しんでいて、そこが背景で問題が起きている場合もある。

この手の問題はホイホイと他人には話せないことが多い。また、家族や身近な人物に相談すると心配をかけてしまうということも多い。

だからこそ、クライアントは弁護士に聞いてもらえればいいなと思うのであり、その気持ちもわかるわぁと思い、私は聞くことにしている。だって、自分だったらどこに話せばいいのさ?って思うもの。

この点は今まで弁護士をしていて、割と自分特有のことだということに最近気づいた。他の事務所が30分単位で相談時間を設けている中で60分にしているのはそういうことなのだ。

私の場合は、ここで聞いた内容を前提とした考えうる選択肢と想定されるコスト、最初のアクションと自分の弁護士費用の話をする。すぐ受任する場合もあれば、何日か待つ場合もあるし、家族と相談して決めるという人もいる。別にどのタイミングでも私の仕事の質は変わらない 苦笑

そうとは言え、弁護士なしでさらに紛争が悪化した後にやっぱりお願いします、という場合は別である。前にあった選択肢が狭まっていることも少なくない、つまり聞いた内容とは前提が変わってしまっているからだ。だから、他の弁護士に頼んだというのであれば相性あるからねと思う一方、ただ、時が過ぎた中で考えてますという人がいると、ちょっとそわそわした気持ちになるのだ。

7月無料法律相談のお知らせ


この間浅草の紫陽花祭りに行ってきました。紫陽花には水滴がよく似合いますね。

さて、来月7月の無料法律相談は21日です。おひとりさま(または一社)につき1時間無料で法律相談をお伺いします。事前の予約が必要です。ご希望の方は事務所にお電話(03-6659-9008)またはメール(r.shiraki@hummingbird-law.net)を下さるようお願いします。

わたしの仕事

弁護士の仕事、というと皆さんは何を思い浮かべるだろうか?

一番頭に浮かびやすいのは裁判所の法廷で刑事事件で「異議あり!」とか言ってるところなんだろうか?

わたしはそもそも弁護士になるまで、弁護士を身近に知っているわけではなかった。なので、正直なところどんな仕事があるのかという情報がほとんどないまま司法試験に合格した大変成り行き任せな人ではある。

しかし、大半の人はおそらく弁護士ってどんな仕事をしているのか、わからない。なんだか怖いし、弁護士から手紙が来たというと、もう相手は喧嘩腰で関係が破綻しているってことなんだろうか?と思われることが多いかもしれない。

弁護士になって多分干支一周は過ぎたわたしが今までして来た仕事のことを振り返って、弁護士を目指そうかという人の参考になれば。ただし、わたしは弁護士の中でも割と変わった仕事が来るタイプ、ではある 苦笑

私が初めて弁護士業務について一番多かったのは建築紛争である。いわゆる建物の瑕疵(平たくいうと、建物の欠陥や不具合の中で法律上建設会社が直したりしなさいねっていうレベルのもの)をめぐる争いや、不動産の売買代金や請負工事代金をめぐるトラブルもあれば、下請けの大工さんに支払うお金をめぐってのトラブルや近隣への騒音の話など、様々である。

請負契約がきちっと締結されていたら、こんなんならなかったね、とか、追加工事についてきちんとお互い話し合っていればこんなんならなかったねというミスコミュニケーションが原因となる問題が割と多い。

特に追加工事は「それ、今までの契約書の代金に入ってんの?」という肝心な議論がないがしろにされがちであり、であるがゆえに、お互い自分にとって利益になるように解釈してしまうことが多い。

請求書という形で見える化されて、もめるわけである。

請求書になる前に見える化されれば大概はなんということはない。顧客はお金と内容を比べっこしていいなと思えば頼むし、お金がなければそれまで。会社なんだから当然会社がそういうのやるべきでしょうと顧客は思うかもしれない。

確かに一理あるが、後々、大きなお金をかけて訴訟をするほどの思いをするのであれば、最初に見える化する手間を取った方が安上がりである。家は大きな買い物であるがゆえに、思い入れが大きいことが少なくない。どうせ大事なものならば、出来上がる過程も大事にすると、トラブルにもなりにくい。

6月の無料法律相談


見事に咲いていたバラ。花束だと一見近寄りがたい美しさですが、何故でしょう、植えてあると近寄りがたさよりも可憐さが見えるような気がします。

さて、6月の無料法律相談は23日です。この日はお一人様(一社)について一時間無料でご相談をお聞きします。事前のご予約が必要ですので、事務所まで電話(03-6659-9008)またはメール(r.shiraki@hummingbird-law.net)までご連絡ください。

なお、このブログやウェブサイトのコメント欄では予約をお受けできませんので、ご注意ください。

虹の色には境界線はない

「ねえ、聞いてくれる?」「どしたん?」

「もうかれこれ相方と20年一緒にいるのよ」

「そういえばそうだね、ついに去年式も挙げたしなあ、あれは涙出たわ。」

「そうよ、やっとの事で挙げたのに」

「挙げたのに…?」

「『若い子と付き合うことにしたから』って、先週、荷物家の外に放り出されて」

「ええーーー!何それーー!」

「でもさ、今まで相方の仕事支えるのにさ、前の仕事辞めて10年ブランクあるからさ、就職見つからんし…この歳だし…」

「ええ、相方、最近羽振り良くなってたよねえ?!自分名義でマンションも買ってたよね?」

「挙げ句の果てに乗り換えですか、って感じよ」

「げーー、どうすんの?」

「今はなぁ、みるくちゃんとこで置かせてもらってるんだけど…、家にも帰れないし、そろそろみるくちゃんも『どうにかしぃ』って言い出したけど、行くとこない…ホント死にたい」
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さて。みるくちゃんの家にとりあえず身を寄せているこの人を助けたい!と思ったあなた。
若い子こさえてでてけと言った相方と相談者の性別について、思いを及ばせたことはありましたでしょうか。

そして挙式をしたものの、入籍したかどうかは書いてないわけです。
異性婚の夫婦、内縁の異性愛の夫婦、同性愛の夫婦、ジェンダーで言ったらもっといろんな組み合わせがあり得るわけですが。

でも、性の組み合わせで法の救済を受けられるか、受けられないかについて結論を変えて良いものなんでしょうか?
もう一度、二人の会話を読み直してみてください。そして、どこにも行く場のないこの人のこれからを考えるためにも、同性婚のことをもう一度考えてみてください。
みんながみんな結婚しなくていい

でも結婚したいと思ったら、結婚を選べる社会にしたい
と思うわけです。

明日もレインボーウィーク。
LGBT、セクシャルマイノリティと言われることもある人はあなたの会社でも学校でも暮らしています。
たまたま私は男性が好きですが、ジェンダーは女性って言い切れるかどうかわからんなと思うとります。

男性が好きって言っても誰でもいいわけじゃありません。たまたま選んで選ばれて、お互い配慮と忍耐の末今も法で認められたパートナーがいて、子供を産み、育てているということです。